ヒプノセラピーとはどのようなセラピーですか

このページは、公認心理師・ヒプノセラピストの紫紋かつ恵が回答しています。

結論:ヒプノセラピーとは、心をリラックスさせた状態で潜在意識に働きかけ、生きづらさの原因となっている思い込みや感情を整えていく心理療法です。日本語では催眠療法と呼ばれ、ヒプノセラピーと催眠療法は同じものを指します。眠らされたり、意識を失ったりすることはありません。

催眠状態とは、どのような状態か

催眠と聞くと、テレビ番組で見るような、意識を奪われて何かをさせられる状態を思い浮かべる方が多いかもしれません。実際はまったく違います。

催眠状態とは、注意が一点に集まり、まわりの情報が遠のいている状態のことです。日常のなかでも、私たちは繰り返し経験しています。

  • 映画に夢中になって、気づいたら涙が出ていたとき
  • 運転していて、気づいたら目的地に着いていたとき
  • 眠りに落ちる直前の、ぼんやりとした数分間

これらはすべて軽い催眠状態です。特別な能力を必要とするものではなく、誰もが日常的に入っている状態を、意図的に使うのがヒプノセラピーです。

なぜ潜在意識に働きかけるのか

「変わりたいのに変われない」というご相談を、たくさんいただきます。頭では分かっているのに、同じところで同じようにつまずいてしまう。

それは意志が弱いからではありません。行動を決めているのは、意識の表面ではなく、その奥にある部分だからです。

幼い頃に身につけた「こうしなければ愛されない」「自分は役に立たない」といった思い込みは、当時は自分を守るために必要だったものです。ただ、大人になった今も同じ働き方を続けていると、生きづらさとして表れてきます。

リラックスした状態では、この奥の部分に言葉が届きやすくなります。理屈で説得するのではなく、感じ方そのものが変わっていく。ヒプノセラピーが扱っているのは、そこです。

セッションでは実際に何をするのか

  1. カウンセリング 今のお困りごと、これまでの経緯、どうなりたいかをうかがいます。ここに時間をかけます
  2. 導入 リクライニングチェアを倒し、楽な姿勢で目を閉じていただきます。声の誘導に沿って、ゆっくりと力を抜いていきます
  3. セラピー テーマに応じたイメージワークを行います。会話をしながら進みます
  4. ふりかえり 覚醒後、感じたことをお話しいただき、日常への持ち帰り方を整理します

横になって黙って聞いているだけ、ということはありません。セラピストと言葉を交わしながら進んでいきます。

ヒプノセラピーと催眠療法は違うものですか

同じものです。英語のhypnotherapyをカタカナにしたものがヒプノセラピー、日本語に訳したものが催眠療法です。

当サロンで両方の言葉を使っているのは、どちらの言葉で探していらっしゃる方にも見つけていただけるようにするためです。内容に違いはありません。

どのような種類がありますか

お困りごとに応じて、いくつかの手法を使い分けています。

  • 年齢退行療法 今の反応の始まりとなった出来事にさかのぼります
  • インナーチャイルド療法 子どもの頃の自分に向き合い、満たされなかった思いを受けとめます
  • 前世療法 時間の枠を超えたイメージを通して、繰り返してきたパターンを見つめます
  • サブパーソナリティ療法 自分のなかの相反する部分の言い分を聞き、和解をはかります
  • ハイヤーセルフワーク 自分のなかの深い知恵とつながります
  • 胎児期・受胎前退行療法 生まれる前の時期にさかのぼり、この世界に来た経緯を見つめます
  • 病気の声を聞くワーク 体に出ている症状に語らせ、それが伝えようとしていることを聞き取ります
  • 亡くなった魂との対話 お別れの言えなかった方と、心のなかで再会します

どれを行うかは、事前のカウンセリングでご一緒に決めていきます。ご希望の手法があればそれを、迷われている場合はご提案いたします。

カウンセリングとはどう違いますか

カウンセリングは、言葉で語り、言葉で整理していく営みです。ヒプノセラピーは、感覚やイメージを使います。

言葉にできる悩みには、カウンセリングがよく効きます。一方で「何が苦しいのか自分でも分からない」「話しても堂々めぐりになる」という場合には、言葉より先に感覚のほうが答えを持っていることがあります。

当サロンでは、この2つを切り離さずに扱っています。公認心理師としてのカウンセリングの土台の上に、ヒプノセラピーを重ねる形です。

セラピストの資格や経験については、こちらのページをご覧ください。

※ヒプノセラピーは医療行為ではなく、医療の代替となるものではありません。治療を目的とされる場合は、医療機関にご相談ください。