このページは、公認心理師・ヒプノセラピストの紫紋かつ恵が回答しています。
結論:意識はなくなりません。記憶も残ります。セッション中は声が聞こえ、考えることもでき、終わったあとに内容を思い出すこともできます。眠ってしまってはセラピーになりませんので、意識があることこそが正常な状態です。
意識ははっきりしています
催眠状態は、意識を失った状態ではありません。むしろ、ある一点に対しては普段より意識が冴えている状態です。
セッション中、多くの方が次のようにおっしゃいます。「全部聞こえていました」「ちゃんと考えていました」「本当に催眠に入っていたのでしょうか」。
それで正しいのです。イメージを受け取り、それについて言葉で答えていただく必要がありますから、意識がなくなってしまってはセッションが成り立ちません。
完全に眠ってしまうことはありますか
ごくまれに、本当に眠ってしまわれる方がいらっしゃいます。多くは、日頃の疲れが深い場合です。
その場合はお声をかけて戻っていただきますので、ご心配はいりません。眠ってしまわれたということは、体がそれだけ休息を必要としていたということでもあります。それ自体、悪いことではありません。
眠りやすい方には、座った姿勢で行う、途中で問いかけを増やすなど、進め方を調整いたします。
途中で目が覚めなくなることはありませんか
ありません。
催眠状態は、自然な眠りと同じで、放っておけばやがて通常の状態に戻ります。仮にセラピストが途中でいなくなったとしても、しばらくすればご自分で覚醒なさいます。
また、ご自身の意思でいつでも目を開けることができます。「もうやめたい」と思えば、その時点でやめられます。セッションの主導権は、常に受けていらっしゃる方にあります。
終わったあと、内容を覚えていますか
覚えています。
ただ、時間が経つと少しずつ薄れていく方もいらっしゃいます。夢を思い出すときの感覚に近く、細部から先にぼやけていきます。
そのため、セッション後には必ずふりかえりの時間を取り、何が起きたのかを言葉にして整理していただきます。ここで一度言葉にしておくと、記憶として定着しやすくなります。
もっとも、大切なのは細かい内容を覚えていることではありません。セッションの後に残る感じ方の変化のほうが、日々に効いてきます。「あの人の顔を思い出しても、前ほど苦しくない」といった変化です。
ヒプノセラピーの仕組みそのものについては、ヒプノセラピーとはどのようなセラピーですかをご覧ください。
※ヒプノセラピーは医療行為ではなく、医療の代替となるものではありません。治療を目的とされる場合は、医療機関にご相談ください。
