ヒプノセラピー体験談

わたしのヒプノ体験談30号「集中できない理由」

紫紋かつ恵

今回も、わたし自身の体験談をお届けします。

自覚しているのですが……

わたしは、

才能とか、
能力とか、
記憶力とか、
潜在能力とか、
器用さとか、

そういうものが、
決して「あるほう」ではありません。

むしろ、足りない部分を
行動で補っているタイプの人間です。

なので、学んだ知識が身につくまでには、
かなり時間がかかります。

結果が出るまでにも、
結構苦労しています。

人から見ると、

「セッション数が多い」
「本を出している」

そんな部分だけを見て、

セラピスト人生がスムーズに進んでいるように
感じられることもあるようです。

でも実際は違います。

それは、
行動と努力の積み重ね。

とにかく時間数をかけています。

でも、さらに時間がかかっていた理由があります。

それが——

「集中力がないこと」。

もう~~~、

本当に気が散りやすいのです(笑)

何かを始めるまでにもウダウダ。

やっている最中にもウダウダ。

本を読んでいても、
なかなか頭に入ってこない(^^;

『生きづらさの答えは、魂の記憶が知っている』の執筆中は、

あまりの集中力のなさと、
気の散りっぷりに、

自分で自分が嫌になったほどでした。

わたしは本を書くのに10ヶ月かかったのに、

著者仲間の1人は、
ゴールデンウィークの1週間で書き上げたとか……

(泣泣……涙涙……!!)

でも、セッション中は違います。

あの4時間あまりは、
別人格が担当するので(笑)

“セラピストシモン”にモードが切り替わり、
グイッと集中します。

ところが——

3ヶ月前。

この「集中できない原因」を癒してから、
今はメキメキ集中できるようになってきました(^^)

もちろん、能力自体が急に変わったわけではありません。

だから今でも、
他の人より時間はかかります。

でも、気持ちは本当に楽になりました。

集中できない理由。

その答えは、
子供の頃の記憶の中にありました。

「集中できない理由」

※全てのセッション体験談は、クライアントとの同意の上で文章化しています。
そして私の判断、表現、加筆などにより、実際のセッションと異なる場合があります。

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たどり着いた先は、
小学生高学年の頃の記憶でした。

場所は、自分の部屋。

祖父の代から続く飲食店を営む我が家。
1階がお店になっていて、2階に自分の部屋があります。

私はその部屋で、1人テスト勉強をしていました。

下のお店は、お客さんが沢山入って賑わっているようです。

2階にいても、
お客さんの声、
食器や調理器具のガチャガチャした音が響いてきます。

すると胸がざわざわして、
不安な感情でいっぱいになります。

下から父の大声が聞こえました。

「かっちゃん、忙しいから手伝って!!」

焦りと怒りが混じったような声。

私は勉強の手を止め、
重い足取りで1階へ向かいます。

店内は満席。

注文が滞っているのでしょう。
父も従業員さんも、お客さんも、
みんなピリピリしていて殺気立っています。

私は洗い場へ向かい、
山積みになった食器を洗い始めます。

待っているお客さんの視線が痛い。

時々、同級生やその親御さんも来ていて、
私を見ています。

悪く言われているわけではない。
でも、とても恥ずかしい。

嫌だな…。
早くここから逃げ出したい…。

洗い続けるうちに、
山になっていた食器は少しずつ減っていきます。

何度か山が片付く頃には、
店内も落ち着きを取り戻していきます。

いつもそんな感じでした。

忙しくなると呼ばれて、洗い物を手伝う。

終わると父はお小遣いをくれる。

でも、本当はそんなもの欲しくなかった。

いつの間にか当たり前になっていた、この手伝い。

私は父に気持ちを伝えます。

「お父さんのイライラしているのも嫌。
お店に立って、みんなに見られるのはもっと嫌。」

でも父は、

「お父さんの小さい頃は、もっと手伝っていた」

そう言って、私の話を聞こうとしません。

そこで私は、父の意識の中へ入っていきました。

すると、少年だった頃の父の記憶が浮かび上がってきました。

赤ちゃんの頃、
子供ができなかった祖父母に、
家業の担い手として養子に迎えられた父。

あまり可愛がられた記憶はありません。

幼い頃から働いている姿が次々と現れます。

小学校の帰り道、
ボロボロの制服を着て歓楽街へ配達や集金に行く姿。

祖父の後ろで、
小さな身体で必死に屋台を曳いている姿。

どれだけ頑張っても、
警戒心の強い祖父母は、
後から引き取られた養妹ばかりを可愛がっていました。

父はいつも寂しさを抱えていたのです。

父の記憶を体感した時、
私の中に新しい感情が湧いてきました。

「父の小さい頃、本当に大変だったんだ…」

「辛い記憶や感情を抱えたまま、
それでも家族を大切にしようと、父なりに精一杯頑張っていたんだ…」

そう感じられたのです。

でも同時に、
今の自分の気持ちも父に伝えました。

「手伝いが必要な時は、できるだけやる。
でも、もっと優しく言ってほしい。
嫌な気分になるから。」

すると父から、

「悪かったね」

そんな気持ちが伝わってきました。

イメージの中で洗い物を片付けた私は、
ちゃっかり父からお小遣いも受け取り(笑)、

いい気分で自分の部屋へ戻ります。

そして再びテスト勉強に向かうと——

さっきまでとは違い、
教科書の文字がスッと頭に入ってきます。

気持ちは軽く、心は穏やか。

不思議なくらい集中できる。

「今日はもう少し頑張ってみよう!」

そんな前向きな気持ちになっていました。

集中できない要因のひとつとして、
この過去の記憶が出てきました。

幼少期の傷から、
沢山のインナーチャイルドを抱えていた父。

感情的で、気分屋で、いつもイライラしていたので、
昔は大嫌いでした。

でも父の過去を体感したことで、
許しとともに、心は静かに落ち着いていきました。

もちろん、父だけが
集中できない原因だったとは思いません。

でも、この記憶に退行してから3ヶ月。

以前よりも、
集中できる時間が長くなってきたように感じています。

そして今は、
自分自身で環境を整えることや、
意識づけも大切にしています。

私にとって、とても大きな変化となるセッションでした。

あなたの心には、どう響きましたか?

ABOUT ME
紫紋 かつ恵
紫紋 かつ恵
代表 
ヒプノラーニングセンター 代表
シモンヒプノセラピー 代表
魂蘇セラピー 創始者

公認心理師(国家資格)
臨床数5000人以上
開業16年の催眠療法士
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